一番茶ならではの魅力を味わおう

深める

新茶シーズンの訪れ

春が近づいてくると、寒い時期を乗り越えたお茶の新芽が芽吹き始めます。いよいよ新茶の季節です。

お茶の摘み取り時期は、だいたい4月頃から。気候によって生育に差が出るので、地域ごとに開始時期が変わってきます。
桜前線のように暖かくなるのが早い地域から北上していくのです。

一番最初が一番茶

シーズン最初の時期に生育した新芽、これを摘み取って作ったお茶が「一番茶」です。「新茶」も同じ意味の言葉です。
一番茶収穫後、一定期間が過ぎるとまた新しい芽が育ってくるので摘み取ってお茶にします。これが「二番茶」。
以降、「三番茶」、「四番茶」と続きますが、何番茶まで摘み取るかは地域の差など生育状況によって違いがあります。秋口に摘み取る「秋冬番茶」というお茶もあります。

一番茶が特別な理由

冬、お茶の木は寒さに耐えながらじっくりと栄養分を蓄え、春になると一斉に芽吹きます。
その芽には、冬の間に蓄えた栄養がたくさん含まれているのです。

一番茶にはアミノ酸類の一種であるテアニンが最も多く、甘味やうま味のもとになります。逆に苦味や渋味の成分であるカテキンやカフェインは少なめです。
また、一番茶の新芽は柔らかく、香りにも影響します。繊維の少ない柔らかな葉は、新鮮で爽やかな若葉のような香りを楽しむことができるのです。

摘み取りを待つ埼玉県入間市、金子台の茶園

「今」だけの味を楽しみましょう

春になると、「新茶」ののぼりがお茶屋さんの店頭を飾ります。
ぜひ、この時期だけのフレッシュな味わいを楽しんでいただきたいです。

テアニンにはリラックスや睡眠の質を高める効果があるそうですよ
タイトルとURLをコピーしました