さしま茶の産地で手揉み製茶を教わる

さしま茶の手揉み製茶 日記、折々
日本茶インストラクター協会 茨城県支部 勉強会

茨城県の南西部。日本から初めて海を越え、アメリカへ渡ったという「さしま茶」の産地です。
ここにお茶作りの原点である手揉み製茶法の伝統を守り続ける「さしま茶手揉み保存会」の皆さんがいらっしゃいます。
その技術を目の前で学ばせていただけるという貴重な体験をしに行きました。

日本茶インストラクター協会、茨城県支部主催の「手揉み茶作り体験」。会場は、茨城県坂東市の「観光交流センター秀緑」です。
到着して驚きました。ここは酒蔵をリノベーションした施設で、趣溢れる建物が立ち並んでいました。

文化庁の登録有形文化財に指定された貴重な建物もあるということで、思いがけず+αの観光に来たような気分になりました。このような場所で伝統的な技術を学べるなんてとても贅沢です。

お茶作りには様々な工程があり、現代では機械で効率的に行われることがほとんどですが、機械化の基になっているのが手揉みによる製茶法です。

蒸し葉振い(葉の表面の水分を取る)→軽回転揉み(軽く転がして揉み込む)→重回転揉み(体重をかけて揉み込む)→玉解き(茶葉の塊をほぐす)→揉み切り(形を作りながら揉み込む)→転繰揉み(針のように伸ばしていく)→こくり(形を整え艶を出すように揉む)→乾燥

全て終えるまでに6時間以上かかるそうです。それも全身の力を使う重労働。大変な職人技ですね。

体験は、葉振いの工程からスタートしました。
作業は、焙炉ほいろという台の上で行います。下から熱を加え、茶葉を乾燥させながら製茶を行うための作業台です。茶葉は、さえみどりという品種の一番茶を蒸して冷凍保存していたものです。

どの工程も手の動きや全身の使い方が難しく、講師の方のお手本をしっかり見ていてもなかなか真似できるものではありませんでした。それでも、みんなで力を合わせて最後までやり切りました。

華やかな香りとうま味や甘味が口の中に広がって、とても美味しい。これだけの工程を経て、やっと美味しいお茶が出来上がるということを身をもって知ることができました。

駅からの送迎や、美味しいお弁当まで用意していただき、快適に楽しく過ごすことができました。
さしま茶手揉み保存会の皆さん、茨城県支部の皆さん、一緒に参加した皆さん、ありがとうございました。