狭山茶の足跡を訪ねて

出雲祝神社-裏参道入口の鳥居 日記、折々

とにかく歴史嫌いの私ですが、日本茶インストラクターの試験勉強のおかげで、お茶に関する歴史にだけは興味を持つようになりました。この日は、狭山茶発祥の地を示す碑があるという神社を訪ねてみることにしました。

埼玉県入間市の出雲祝神社。
ここに狭山茶の「誕生」と「発展」の歴史を象徴する記念碑が立っているということで、だいぶ前から気になっていたのですが、ようやく行くことができました。

神社の周りは住宅街になっていますが、とても静かな場所でした。特に行事などない時期なのでしょう。誰もいない落ち着いた時間が流れていました。参道を進んでいくと、神楽殿、八雲神社、護国神社とあって、石碑がたくさん並んでいます。一つ一つ見て回りましたが、お目当ての石碑がどうしても見当たらず、しばらくウロウロ…聞く人もいないので諦めムードになっていたところ、境内の奥にひっそりと佇んでいるのを発見しました。

狭山茶の記念碑(重闢茶場碑/茶場後碑)
(左)重闢茶場碑/(右)茶場後碑


左側に建つのは「重闢茶場碑(かさねてひらくちゃじょうのひ)」。かつての河越茶の産地が廃れてしまったことで数百年の間衰退していたお茶作りを、狭山丘陵の麓で復興したことが記されています。一度閉じられた茶作りを再開したということから「重ねて闢く」となったそうです。

右側に建つ「茶場後碑(ちゃじょうこうひ)」は、「重闢茶場碑」の44年後に建てられました。復興後の発展について記しており、「狭山茶が宇治茶と雌雄を争うようになり、西洋から買い付けに来る人は狭山茶でない茶には見向きもしない」と書かれているそうです。

両碑とも、一流の学者や書家、職人が製作しており、美術的価値も高く入間市の指定文化財となっています。

見学したあとは、狭山茶に関する展示などを見ることができる「入間市博物館 ALIT」へ行きました。何度か訪れていますが、今日の目的はこちらです。

入間市博物館ALIT出版「史料で読み解く 狭山茶の歴史」
入間市博物館出版「史料で読み解く 狭山茶の歴史」

ALITで出版された狭山茶史の解説書を購入するためです。ホームページで見かけてぜひ読んでみたいと思いました。前ページカラーで写真も多く、子供でも読みやすい丁寧な文章で書かれています。思った以上に内容が充実しているのでじっくり読みたいと思います。

この日は休憩コーナーで、京番茶のフリーサービスをしていました。

入間市博物館 ALITの京番茶サービス
京番茶のサービス

京番茶は以前から飲んでみたいと思っていたのですが、独特な味わいと聞いて躊躇していたので試飲ができて良かったです。独特というのはスモーキーな強い香りのことのようですが、私は好きな香りでした。すっきりとした喉越しでとても飲みやすかったです。

建物の裏は、綺麗に整備された憩いの場になっていました。

入間市博物館ALIT敷地内の憩いの場
入間市博物館ALIT敷地内の広々とした憩いの場

「茶花の小径」という散歩道があり、四季折々の茶花が咲くようにボランティアの方々がお手入れをしているそうです。

入間市博物館ALIT「茶花の小径」
入間市博物館ALIT「茶花の小径」